
「それは医者に話してあるから」「なぜ、薬局でまた言わなきゃいけないの?」──。
患者さんの中には、薬剤師が一生懸命話を聞こうとしても、最初から話したがらない人、質問に答えてくれない人、怒りっぽい人、突っかかってくる人など、不機嫌な反応を示す人がいます。対応に戸惑った経験を持つ薬剤師は少なくないのではないでしょうか。
「こんなに一生懸命やっているのになぜ…」とモチベーションが下がってしまいがちですが、単に「気の合わない患者さん」「気難しい患者さん」とみなして、薬剤師としての責務を放棄するわけにはいきません。患者さんとの距離を縮め、医療職として適切に対応するための考え方や術を身に付けることは必定です。