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メサラジン服用中の患者の薬学管理のポイントは

2021/04/05

 さらに、前回の続きです。クローン病と診断されたYさん(23歳男性)は、寛解導入療法において栄養療法と薬物療法が開始されました。皆さんの全力の取り組みで経腸栄養剤による問題点を発見し、解決に導きました。

 「患者さんを笑顔にする」――。その気持ちが全てです。

 さて、薬物療法として開始されたのが、メサラジン(商品名ペンタサ他)です。以下のように処方されました。経腸栄養剤同様に薬物療法についても患者指導とモニターを行うことで寛解に導けますね。Yさんへの薬物治療に薬剤師として対応してください。

【入院時のYさんの情報】
身長170cm、体重58kg(健常時の体重は62kg)。腹痛、下痢などを訴えて受診。問診の結果、症状は以前からあり、食事量も体重も減ってきた、とのことだった。入院時の体温は38.3℃、脱水や電解質の異常は認めず、口内炎が見られた。

【入院時の血液検査所見】
アルブミン: 3.8g/dL、AST: 28IU/L、ALT :25IU/L、赤血球数: 400万/μL、ヘモグロビン: 12.3g/dL、白血球数: 9500/μL、血清クレアチニン(SCr): 0.7mg/dL、BUN: 10mg/dL、CRP: 上昇、赤沈 :亢進 

【入院後の処方箋】
【般】メサラジン錠500mg 1回1錠(1日3錠)
1日3回 朝昼夕食後

著者プロフィール

伊東明彦(明治薬科大学特任客員教授)いとう あきひこ氏 1978年星薬科大学卒業。東京女子医科大学病院薬剤部を経て、2005年に明治薬科大学薬学部 薬学科教授、2019年4月より現職。薬学教育協議会の専務理事・業務執行理事、病院・薬局実務実習関東地区調整機構事務局長を務める。

連載の紹介

伊東明彦の「解けるか?薬学生!」
明治薬科大学で卒業試験の問題をつくっていた伊東氏。ときに難題を出題して薬学生を悩ませていたが、その心には「薬剤師国家試験をパスするだけでなく、将来、薬剤師として現場で困らないようにしてあげたい」という願いがあった。同様に、本コラムでの出題を通して、全国の薬学生にエールを送る。

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