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クローン病患者に適した経腸栄養剤は?

2021/01/26

 前回のYさん、どうなったか、気になりませんか。

 状態は?検査の結果は?笑顔になったんだろうか?私にできることは?など。病棟での仕事は新規の患者さんが入院してくると気になります。早く笑顔にしたいと・・・・・・。

 Yさんは23歳男性(身長170cm、体重58kg)。腹痛、下痢などを訴えて受診しました。問診の結果、症状は以前からあり、食事量も体重も減ってきた、とのことでした(健常時の体重は62kg)。入院時の体温は38.3℃、脱水や電解質の異常は認めず、口内炎がみられました。

 【入院時の血液検査所見】アルブミン:3.8g/dL、AST:28IU/L、ALT:25IU/L、赤血球数:400万/μL、ヘモグロビン:12.3g/dL、白血球数:9500/μL、SCr:0.7mg/dL、BUN:10mg/dL、CRP:上昇、赤沈:亢進

 入院後に行った検査の結果、Yさんは、消化管に敷石像・狭窄・縦走潰瘍・非連続性の病変等が認められ、クローン病と診断されました。寛解導入として栄養療法と薬物療法を行うこととなりました。栄養療法としては経腸栄養、薬物療法としてメサラジン(商品名ペンタサ他)の投与が計画されました。

 薬剤師として、Yさんの寛解導入療法について対応しましょう。まずは、Yさんに適した経腸栄養剤を選択しなければなりませんね。

著者プロフィール

伊東明彦(明治薬科大学特任客員教授)いとう あきひこ氏 1978年星薬科大学卒業。東京女子医科大学病院薬剤部を経て、2005年に明治薬科大学薬学部 薬学科教授、2019年4月より現職。薬学教育協議会の専務理事・業務執行理事、病院・薬局実務実習関東地区調整機構事務局長を務める。

連載の紹介

伊東明彦の「解けるか?薬学生!」
明治薬科大学で卒業試験の問題をつくっていた伊東氏。ときに難題を出題して薬学生を悩ませていたが、その心には「薬剤師国家試験をパスするだけでなく、将来、薬剤師として現場で困らないようにしてあげたい」という願いがあった。同様に、本コラムでの出題を通して、全国の薬学生にエールを送る。

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