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製薬会社の思惑に左右されにくいフォーミュラリを策定するには?

2021/12/02

Illustration:立花 満

 久坂部羊氏の「MR」(幻冬舎、2021)が、ちまたで評判だ。製薬企業のMRが自社製品の売り込みに奔走する様子を描いた、医療業界を題材にしたビジネスエンターテイメント小説だ。筆者は長く病院に勤務しMR活動を間近で見てきたが、多少デフォルメされているものの、なかなかリアリティーある作品だと思う。

 この小説に見るまでもなく、MRが自社製品を売り込むためにあの手この手で医師にアプローチするさまは、病院勤務経験者なら誰もがよく知るところだ。一方で最近、標準的な薬物選択基準である「フォーミュラリ」を導入する病院が増えている。

 日本フォーミュラリ学会の定義によると、フォーミュラリとは「患者に対してEBMにのっとりながら有効性、安全性、経済性などの観点から総合的に使用が推奨される医薬品集および使用指針」とされている。具体的には、標準的な患者に対して使用が推奨される医薬品のリストを病院ごとに作成し、それを参考に医師が処方するというものだ。

連載の紹介

Inside Outside
薬業界に精通した薬剤師が匿名で薬局・薬剤師に関わる諸問題を自由に論じます。(このコラムは「日経ドラッグインフォメーション」で連載されている同名のコラムの転載です。本コラムに関するご意見・ご要望は、「お問い合わせフォーム」にてお送りください)

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