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感染拡大で基幹病院の医療体制が逼迫する旭川から
新型コロナによる医療崩壊で増える在宅ニーズ

2020/12/13

 2020年12月10日現在、北海道旭川市では、地域の基幹病院である吉田病院と旭川厚生病院において新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のクラスターが発生したのが引き金となり、自衛隊の派遣を受けるほどの状況になっています。現在、2つの病院での感染者数は減少しているものの、多くの外来診療は停止しているなど、まだ病院の正常機能を取り戻してはいません。

 報道ではあまり語られていないと思いますが、旭川市では、吉田病院と旭川厚生病院にしか緩和ケア病棟がありません。緩和ケア病棟に入院したくても入院できない患者さんが増え、在宅で診るケースが増えているとのことです。また、外来診療が停止しているため、患者さんは疼痛コントロールが不十分なまま過ごし、在宅での疼痛コントロールの依頼が増えているとのこと。そんなことが、旭川の多職種連携SNS(交流サイト)に投稿されていました。

 その他に、入院しても面会禁止の状況では最期に家族が立ち会えないなどの理由から、在宅ケアを希望するケースも増えているようです。

 先日、私の薬局にも、ある基幹病院を退院した癌末期の患者さんに対する訪問依頼がありました。別の病院の訪問診療医からの依頼で、初回訪問してきたところです。ご本人もご家族も、自宅での看取りを強く希望されていました。

著者プロフィール

堀籠淳之(中央薬局[北海道旭川市])
ほりごめ あつし氏 北海道旭川市生まれ。東京薬科大学卒業後、同大学の大学院に進学し、薬学専攻博士課程を修了。1999年に旭川に戻って父親が経営する中央薬局に就職し、2010年に代表取締役に就任。本人のブログ「旭川の薬剤師道場」も好評連載中。

連載の紹介

堀籠淳之の「日々是精進!薬剤師道場」
博士号を持ち、薬局経営者になった今も、自らを厳しく律して精進に励む“武闘派”薬剤師の堀籠氏。積極的に参加している勉強会や研修会で仕入れたホヤホヤの医薬品情報・医学的知識や、日常の薬局業務の中で感じた疑問、薬剤師や薬業界に対するメッセージなどを熱く綴ります。

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