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地域包括ケアシステムを構築する時短テクとは

2018/12/06

 前回、苫小牧の多職種連携研修会について紹介し、地方都市の比較について述べました(関連記事:「他の地域の多職種連携から見えてくるもの」。今回はその続きです。

 国土交通省は、「コンパクト・プラス・ネットワーク」という言葉を掲げています。これは、「人口減少・高齢化が進む中、特に地方都市においては、地域の活力を維持するとともに、医療・福祉・商業などの生活機能を確保し、高齢者が安心して暮らせるよう、地域公共交通と連携して、コンパクトなまちづくりを進めること」を指すそうです。

 その中の取り組みとして、市街地の生活サービス機能と居住を集約・誘導する「コンパクトシティ化」が計画されています。一点集中の中心的拠点だけではなく、中心と周辺拠点とを結ぶ多極ネットワーク型のコンパクト化を目指しています。少子高齢化で人口減少が起これば、今の社会資源やネットワークが分断してしまうので、当然の動きであると思います。

 そこで、コンパクトシティ化を目指す苫小牧の中心的拠点だけでも確認しようと、駅前でレンタサイクルを借りて、そのエリアを確認してきました。

 いざ行ってみると、旭川の中心的拠点に比べて、密集した感じはなく、若干ゆとりのある感じの土地の使い方でした。

 3年前、函館を訪問した際、地域包括ケアシステムのモデル地区である「日吉4丁目エリア」に地元の方の案内で行きましたが、見た目にはそのエリアの特徴はよく分かりませんでした。それは、旭川や苫小牧も同様と言えるかもしれません。

 こう考えてみると、現時点での地域包括ケアシステムは街の外観よりも先に、やはり人と人とのつながりに表れるものなのだと改めて実感しました。そして、苫小牧でも人と人とをつながりを活性化させるお手伝いができれば……という思いを強くしました。

 短時間なら自転車で観光も悪くないなと思いながら、観光案内所で聞いた行列のできているマルトマ食堂を避け、海の駅「ぷらっとみなと市場」で早めの昼食として、ほっきカレーと海鮮丼のセットを食べて、そのまま自転車に乗って研修会場に到着しました。

 レンタサイクルの返却期限が、ちょうど研修会終了時間と合っていたので、こんなスケジュールが可能でしたが、現地で調達した自転車で講演会場に駆け付ける講師なんて、なかなかいないでしょう(笑)。

著者プロフィール

堀籠淳之(中央薬局[北海道旭川市])
ほりごめ あつし氏 北海道旭川市生まれ。東京薬科大学卒業後、同大学の大学院に進学し、薬学専攻博士課程を修了。1999年に旭川に戻って父親が経営する中央薬局に就職し、2010年に代表取締役に就任。本人のブログ「旭川の薬剤師道場」も好評連載中。

連載の紹介

堀籠淳之の「日々是精進!薬剤師道場」
博士号を持ち、薬局経営者になった今も、自らを厳しく律して精進に励む“武闘派”薬剤師の堀籠氏。積極的に参加している勉強会や研修会で仕入れたホヤホヤの医薬品情報・医学的知識や、日常の薬局業務の中で感じた疑問、薬剤師や薬業界に対するメッセージなどを熱く綴ります。

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