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多職種連携を深めるヒント
薬剤師同士でケア・カフェをやってみたら
第50回日薬大会の分科会にて(2)

2017/11/08

 前回は、第50回日本薬剤師会学術大会の分科会を準備する過程で気付いたことを報告しました。今回は、本番である分科会の内容を紹介したいと思います。

 まず、私の基調講演から始まりました。ケア・カフェの前に基調講演というのも雰囲気的にどうかな……と思ったのですが、分科会を学会に申請する際の用紙にあらかじめ書かれていたので、それに従いました。

 講演で話した内容について、要点をまとめてみました。

(1)ケア・カフェなどを通して、地域でコミュニティー同士をつなぐ「ハブ」になっている自分の現状

(2)この先、地域で予想される縮小社会とコミュニティーの断片化

(3)連携に重点を置く必要性
 高度経済成長は細分化による進化をもたらしたが、同時にコミュニティーの断片化が起き、その最適化が必要になる(アダム・スミス『国富論』)。社会が縮小化して、さらにコミュニティの断片化が促進されるため、それらをつなぐ連携が必要

(4)地域包括ケアでは、個々人の生活の場が中心となるので、必然的に全人的ケアが必要

(5)組織やコミュニティーのケアやパフォーマンスが良くなった研究報告の紹介(Relational Coordination, Gittel J.H.ら)

(6)多職種連携を“イベント”にせず、継続できる土壌を創ることが大切

(7)自立とは依存先を増やすこと
 小児科医であり東京大学先端科学技術研究センター特任講師である熊谷晋一郎さんの言葉の紹介。熊谷先生は「私が依存できるのは親だけだったが、依存先を増やして、一つひとつへの依存度を浅くすると、何にも依存してないかのように錯覚できる」と言っている。これについて、自分の自立に置き換えてみると、よりどころ(依存先)は十分あるといえるのか?と考えてみた

(8)連携は仕事同士や組織同士のつながりではなく、人同士のつながりである

(9)ケア・カフェが多職種連携を向上させた事例

(10)ケア・カフェを継続するコツ(スライド参照)

著者プロフィール

堀籠淳之(中央薬局[北海道旭川市])
ほりごめ あつし氏 北海道旭川市生まれ。東京薬科大学卒業後、同大学の大学院に進学し、薬学専攻博士課程を修了。1999年に旭川に戻って父親が経営する中央薬局に就職し、2010年に代表取締役に就任。本人のブログ「旭川の薬剤師道場」も好評連載中。

連載の紹介

堀籠淳之の「日々是精進!薬剤師道場」
博士号を持ち、薬局経営者になった今も、自らを厳しく律して精進に励む“武闘派”薬剤師の堀籠氏。積極的に参加している勉強会や研修会で仕入れたホヤホヤの医薬品情報・医学的知識や、日常の薬局業務の中で感じた疑問、薬剤師や薬業界に対するメッセージなどを熱く綴ります。

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