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残薬の原因は飲み忘れだけじゃない!

2014/04/08

 私の薬局を長年利用してくださっていた、末期癌の患者さんがお亡くなりになり、残った薬を数えてみました。

 この患者さんは、ベスト・サポーティブ・ケア(抗癌剤など積極的な治療は行わずに、緩和ケアを行うこと)の方針を決めた後に、呼吸苦などで短期入院はされましたが、自宅での最期を希望し退院してきた方です。かかりつけの診療所の医師や訪問看護師と連携して、訪問することになりました。

 退院当初、私は患家にうかがっていましたが、処方変更などで若干安定に持ち込めたことから、数日から1週間の処方間隔になりました。

 こうした経過の中で発生した残薬は、以下のように分類できました。

(1)入院中の処方が在宅での処方変更などで使い切れず残った薬(約1200円)。
(2)30日分処方していた定期薬の半分以上が内服困難で残った(約1万円)。
(3)オピオイド変更時に半端な数の薬剤が使えず残った。
(4)倦怠感や不眠に対処するために処方変更や削除があり、薬が残った。
(5)亡くなったことで薬が最後に残った。

著者プロフィール

堀籠淳之(中央薬局[北海道旭川市])
ほりごめ あつし氏 北海道旭川市生まれ。東京薬科大学卒業後、同大学の大学院に進学し、薬学専攻博士課程を修了。1999年に旭川に戻って父親が経営する中央薬局に就職し、2010年に代表取締役に就任。本人のブログ「旭川の薬剤師道場」も好評連載中。

連載の紹介

堀籠淳之の「日々是精進!薬剤師道場」
博士号を持ち、薬局経営者になった今も、自らを厳しく律して精進に励む“武闘派”薬剤師の堀籠氏。積極的に参加している勉強会や研修会で仕入れたホヤホヤの医薬品情報・医学的知識や、日常の薬局業務の中で感じた疑問、薬剤師や薬業界に対するメッセージなどを熱く綴ります。

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