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薬局製剤から学ぶ外用薬の作り方

2022/05/25
平野道夫

 病院薬剤師は院内製剤を調製する機会が少なくないと思いますが、街の保険薬局の薬剤師では、処方箋に基づいて軟膏等を混合することはあっても1)、一から外用薬を作る機会はすっかり減ったようです。

 私が薬剤師になった昭和の終わりごろは、処方箋医薬品の種類が現在ほど充実していませんでした。従って、医師の求める医薬品が製品として存在しない場合は、処方箋で主成分や基剤が指示され、調剤業務の一環として、外用薬を調製していました。抗菌薬のクリームや眼軟膏はよく作った思い出があります。

 20年前にダラシンTゲル(一般名クリンダマイシンリン酸エステル)が発売されたときには、小躍りしたくらいです。それまでは、ダラシンS注射液から、アクネ菌によるざ瘡用として外用薬を作っていました。おまけに診療報酬上では、「注射薬を外用薬としては認められない」という理由でレセプトではねられたりもしていました。

 以下に、薬局製剤の外用薬で特徴的なものを幾つか紹介します。

著者プロフィール

平野 道夫(まい薬局富士見店〔埼玉県富士見市〕管理薬剤師、武道家)ひらの みちお氏 1959年生まれ。城西大学薬学部卒業。埼玉県薬剤師会支部で20年以上にわたって学術部理事を務め、薬剤師や薬学生の教育に尽力。認定実務実習指導薬剤師。

連載の紹介

平野道夫の「薬局手習指南所」
毎年、実務実習生を受け入れるとともに、地区薬剤師会の集合研修の講師として地域保健、在宅医療、災害時医療、セルフメディケーション、OTC薬、薬局製剤などに関する講義を担当。「街の薬局薬剤師は、薬剤師の本質を再考して原点回帰すべき」と唱える平野氏が、薬学生や若手薬剤師への教育・指導を通じて感じたこと、考えたことをつづります。

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