平成という時代が幕を下ろそうとしています。街の薬局も、時代とともに大きく変化してきました。国は、薬局の機能によって、地域で連携し服薬情報の一元的・継続的管理を担う薬局、医療機関と密に連携し高度薬学管理を行う薬局といったことが分かるように、法律を改正しようとしています。
これから、どのような薬局の姿が見られるようになるのでしょうか。地域住民の方々や薬局関係者と話をしていると、期待も、そして不安もあるようです。
温故知新(故[ふる]きを温[たず]ねて新しきを知る)と言いますし、今、昔の薬局の姿を知ることは、これからの薬局薬剤師のヒントになるかもしれません。今回は、私が直接経験したり、見聞きしたりした、昭和30年以降の薬局の話をお伝えしたいと思います。自分の経験に基づいたものですので、必ずしもその時代を象徴した薬局の姿ではないかもしれないということを付け加えさせていただきます。
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著者プロフィール
平野 道夫(まい薬局富士見店〔埼玉県富士見市〕管理薬剤師、武道家)ひらの みちお氏 1959年生まれ。城西大学薬学部卒業。埼玉県薬剤師会支部で20年以上にわたって学術部理事を務め、薬剤師や薬学生の教育に尽力。認定実務実習指導薬剤師。

連載の紹介
平野道夫の「薬局手習指南所」
毎年、実務実習生を受け入れるとともに、地区薬剤師会の集合研修の講師として地域保健、在宅医療、災害時医療、セルフメディケーション、OTC薬、薬局製剤などに関する講義を担当。「街の薬局薬剤師は、薬剤師の本質を再考して原点回帰すべき」と唱える平野氏が、薬学生や若手薬剤師への教育・指導を通じて感じたこと、考えたことをつづります。
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2018/06/19
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