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調剤室にペットがいる薬局!?

2015/12/28

可愛いワンちゃんといつも一緒にいたいという気持ちは分からなくもありませんが……(画像は私の薬局のスタッフが、自宅で飼っているワイアーヘアード・ミニチュア・ダックスフント)

 薬学実務実習のスタートに当たって、まず大きな課題となったのは受け皿となる薬局数の確保でした。それには、認定実務実習指導薬剤師(以下、指導薬剤師)を大勢養成する必要がありました。指導薬剤師養成のための講習会やワークショップが頻繁に開催されただけでなく、ワークショップの内容を検証し、改善点を明確にするためのアドバンストワークショップも開催されています。ですが、現在でも実務実習生を受け入れる薬局の数は足りていない状況です。

 さらに、薬学部が6年制課程に移行して9年が経った今日、指導薬剤師の質が問われるようになっています。そもそも、わずか数日間の講習やワークショップを受ければ学生を指導する資格が得られるという制度に無理があるのではないでしょうか。大学によっては、「実務実習を通して、薬局自体も成長してくれればよい」と話す教員もおられます。薬局の「未来の質」に期待する、というと聞こえは良いですが、「薬局の現在の質に関してはあきらめている」とも解釈できますので、なかなか厳しい意見だと感じます。

 今回は、多くの学生や大学教員に本年度の実務実習について話を聞いた中から、困ったケースを少し紹介したいと思います。

著者プロフィール

平野 道夫(まい薬局富士見店〔埼玉県富士見市〕管理薬剤師、武道家)ひらの みちお氏 1959年生まれ。城西大学薬学部卒業。埼玉県薬剤師会支部で20年以上にわたって学術部理事を務め、薬剤師や薬学生の教育に尽力。認定実務実習指導薬剤師。

連載の紹介

平野道夫の「薬局手習指南所」
毎年、実務実習生を受け入れるとともに、地区薬剤師会の集合研修の講師として地域保健、在宅医療、災害時医療、セルフメディケーション、OTC薬、薬局製剤などに関する講義を担当。「街の薬局薬剤師は、薬剤師の本質を再考して原点回帰すべき」と唱える平野氏が、薬学生や若手薬剤師への教育・指導を通じて感じたこと、考えたことをつづります。

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