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バイタルサインと薬局経営

2022/05/24
狭間 研至=ファルメディコ(大阪市北区)代表取締役、思温病院(大阪市西成区)理事長、医師

 最近、薬局や薬局薬剤師の業界で頻繁に出てくる言葉やテーマには、どんなものがあるでしょうか。人によって捉え方が違うとは思いますが、私自身は

(1)在宅への取り組み
(2)服用後のフォロー
(3)リフィル処方箋
――かな、と思います。

 これは、流行とかブームというものではなく、地域包括ケアシステムの完成、ポリファーマシーの改善、医師の働き方改革という我が国の医療が抱えている3つの課題を解決することを考えたときに、自然と導き出されるテーマだと思うのです。

 つまり、「住み慣れた地域で最期まで過ごす」ためには、薬物治療をきちんと在宅で受けられる体制作りが必要です。ポリファーマシーを解決するには、薬剤師が服用後のフォロー、薬学的アセスメント、医師へのフィードバック(FAF:Follow、Assessment、Feedback)を行って、処方カスケードを止めることが必要です。そして、いわゆる“お薬受診”が業務の多くを占めている現状を変えるためには、安定している患者さんのお薬は、適切な「リフィル(=おかわり)」で対応していくことが必要です。

著者プロフィール

狭間研至(ファルメディコ株式会社[大阪市北区]代表取締役、思温病院[大阪市西成区]理事長)
はざま けんじ氏。薬局の息子として育ち、大阪大学医学部を卒業して外科医に。2004年、同大学大学院医学系研究科臓器制御外科(博士課程)修了と同時に、実家の薬局を継承。薬局経営を続けながら、医師としては在宅療養診療所勤務を経て、17年1月より思温病院(大阪市西成区)の理事長に就任。薬剤師生涯教育、薬学教育にも積極的に取り組んでいる。

連載の紹介

狭間研至の「Road to 薬剤師3.0」
「日本の地域医療をこれまで以上に機能させるには、薬局・薬剤師が第3世代(=3.0)に進化することが不可欠」という持論を持つ狭間氏。薬局経営者として、時に臨床医として、多忙ながらも充実した日々を送る狭間氏が、日常のちょっとした場面を切り取りながら、次世代の薬局や薬剤師のあり方を発信します。

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