DI Onlineのロゴ画像

薬学教育6年制導入と22年度調剤報酬改定

2022/05/06
狭間 研至=ファルメディコ(大阪市北区)代表取締役、思温病院(大阪市西成区)理事長、医師

 2022年度調剤報酬改定。どのように感じられているでしょうか。

 調剤料と薬剤服用歴管理指導料が、「薬剤調製料」「調剤管理料」「服薬管理指導料」に大きく組み替えられただけでなく、地域支援体制加算や後発医薬品調剤体制加算などの算定要件が厳しくなっていることもあり、何となく行き詰まり感が漂っているような気がします。今回の改定を乗り切っても、この先も2年ごとに必ず訪れる調剤報酬改定の変化を乗り切ることができるだろうかと、不安を感じている方は多いのではないでしょうか。

 今までも、2年に1回の改定はずっと行われてきており、その対応には慣れているはずなのに、なぜなのでしょうか。私は、今回の改定が、現場の業務改善に関するものではなく、薬局・薬剤師業務の根本的な改変を迫るものだからではないかと感じています。いうなれば、対物中心から対人中心、立地依存から機能依存、バラバラから1つという「患者のための薬局ビジョン」具現化に向けて大きく舵(かじ)を切ったと捉えるべきではないかと考えています。

著者プロフィール

狭間研至(ファルメディコ株式会社[大阪市北区]代表取締役、思温病院[大阪市西成区]理事長)
はざま けんじ氏。薬局の息子として育ち、大阪大学医学部を卒業して外科医に。2004年、同大学大学院医学系研究科臓器制御外科(博士課程)修了と同時に、実家の薬局を継承。薬局経営を続けながら、医師としては在宅療養診療所勤務を経て、17年1月より思温病院(大阪市西成区)の理事長に就任。薬剤師生涯教育、薬学教育にも積極的に取り組んでいる。

連載の紹介

狭間研至の「Road to 薬剤師3.0」
「日本の地域医療をこれまで以上に機能させるには、薬局・薬剤師が第3世代(=3.0)に進化することが不可欠」という持論を持つ狭間氏。薬局経営者として、時に臨床医として、多忙ながらも充実した日々を送る狭間氏が、日常のちょっとした場面を切り取りながら、次世代の薬局や薬剤師のあり方を発信します。

この記事を読んでいる人におすすめ