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「薬局パートナー」は単なる調剤補助ではない

2022/04/04
狭間 研至=ファルメディコ(大阪市北区)代表取締役、思温病院(大阪市西成区)理事長、医師

 昨今、色々な議論がある「対物業務の効率化」の話の中で、「非薬剤師」による業務をどう考えるのかという話が出てきます。既にご存じの方もいらっしゃるかもしれませんが、私が経営するハザマ薬局では、薬剤師だけでなく「薬局パートナー」と呼ぶ薬剤師以外のスタッフが活躍しています。

 「薬局パートナー」は、在宅療養支援の中で、薬剤師によるバイタルサイン等の意義を突き詰めていく過程で、私がひねり出した新しい医療人の概念です。

 以前から言われているように、海外のいわゆるテクニシャン制度は、制度もシステムも異なる日本においては難しいのではないかと、私自身は思ってきました。

 しかし、「薬剤師法第十九条 薬剤師でない者は、販売又は授与の目的で調剤してはならない。ただし、医師若しくは歯科医師が次に掲げる場合において自己の処方せんにより自ら調剤するとき、又は獣医師が自己の処方せんにより自ら調剤するときは、この限りでない。」という条文を、ある意味では正しく解釈していけば、薬剤師が全てを行うということにはならないのではないかということに、ある日、気が付いたのが、薬局パートナー誕生のきっかけです。

著者プロフィール

狭間研至(ファルメディコ株式会社[大阪市北区]代表取締役、思温病院[大阪市西成区]理事長)
はざま けんじ氏。薬局の息子として育ち、大阪大学医学部を卒業して外科医に。2004年、同大学大学院医学系研究科臓器制御外科(博士課程)修了と同時に、実家の薬局を継承。薬局経営を続けながら、医師としては在宅療養診療所勤務を経て、17年1月より思温病院(大阪市西成区)の理事長に就任。薬剤師生涯教育、薬学教育にも積極的に取り組んでいる。

連載の紹介

狭間研至の「Road to 薬剤師3.0」
「日本の地域医療をこれまで以上に機能させるには、薬局・薬剤師が第3世代(=3.0)に進化することが不可欠」という持論を持つ狭間氏。薬局経営者として、時に臨床医として、多忙ながらも充実した日々を送る狭間氏が、日常のちょっとした場面を切り取りながら、次世代の薬局や薬剤師のあり方を発信します。

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