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ポリファーマシー対策にこそ医薬協業が必要だ

2021/11/12
狭間 研至=ファルメディコ(大阪市北区)代表取締役、思温病院(大阪市西成区)理事長、医師

 先日、とある会で某大手薬局さんのお話を伺う機会がありました。異なる2つの会社の方でしたが、「対物から対人」「服用期間中のフォロー」ということがポイントになると異口同音におっしゃっていました。現在の、いわゆる「調剤薬局」の枠組みの中で、薬剤師のあり方を変えないまま、対人業務にシフトしたり、フォローに注力したりすることに熱心になり過ぎると、経営上はマイナスになりかねない中での、お二方の発言に、個人的には結構驚くと共に、やはりそれくらい時代は変わっていっているのだな、と思いました。

 そんな「服用期間中のフォロー」ですが、フォローにばかり目が行くと、実はうまくいきません。いつも申し上げていることですが、薬剤師が患者さんをフォローしようとすると、当然アセスメントが必要になります。そのとき、薬剤師の頭の中に無意識に浮かんでくることは、医師のそれとは大きく異なる場合が少なくありません。具体的に言うと、患者さんの状態・症状を病気によるものと捉えるのか、薬によるものと捉えるのかという違いです。

著者プロフィール

狭間研至(ファルメディコ株式会社[大阪市北区]代表取締役、思温病院[大阪市西成区]理事長)
はざま けんじ氏。薬局の息子として育ち、大阪大学医学部を卒業して外科医に。2004年、同大学大学院医学系研究科臓器制御外科(博士課程)修了と同時に、実家の薬局を継承。薬局経営を続けながら、医師としては在宅療養診療所勤務を経て、17年1月より思温病院(大阪市西成区)の理事長に就任。薬剤師生涯教育、薬学教育にも積極的に取り組んでいる。

連載の紹介

狭間研至の「Road to 薬剤師3.0」
「日本の地域医療をこれまで以上に機能させるには、薬局・薬剤師が第3世代(=3.0)に進化することが不可欠」という持論を持つ狭間氏。薬局経営者として、時に臨床医として、多忙ながらも充実した日々を送る狭間氏が、日常のちょっとした場面を切り取りながら、次世代の薬局や薬剤師のあり方を発信します。

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