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医師が対応しきれない分野を狙え

2021/10/29
狭間 研至=ファルメディコ(大阪市北区)代表取締役、思温病院(大阪市西成区)理事長、医師

 「対物から対人へ」「立地から機能へ」。もうその話、聞き飽きたよ、という方もいるかもしれませんが、昨今の薬局や薬剤師に関わる議論や、調剤報酬のトレンドを見ると、立地依存型対物業務専業薬局とも言うべき「調剤薬局」では、採算が合わなくなっていくことが予想されます。

 患者さんがたくさんいる“水源”のような医療機関に近接して出店し、医療機関から出てきた患者さんに薬をきちんとお渡しすることを目的とする「水車小屋型薬局」からの脱却することは、薬局経営のみならず、薬学教育が6年制となって15年が経過しようとしている薬剤師のキャリアパスを考える上でも重要でしょう。

 ただ、この話を進めようとすると、「じゃぁ、何をすればいいんだ!?」という話になります。在宅に行くといっても、到底、採算は合わないし、OTC薬だって値段や品ぞろえで、ドラッグストアにかなわない……。そんな感情がふつふつと湧き上がってくるからです。

著者プロフィール

狭間研至(ファルメディコ株式会社[大阪市北区]代表取締役、思温病院[大阪市西成区]理事長)
はざま けんじ氏。薬局の息子として育ち、大阪大学医学部を卒業して外科医に。2004年、同大学大学院医学系研究科臓器制御外科(博士課程)修了と同時に、実家の薬局を継承。薬局経営を続けながら、医師としては在宅療養診療所勤務を経て、17年1月より思温病院(大阪市西成区)の理事長に就任。薬剤師生涯教育、薬学教育にも積極的に取り組んでいる。

連載の紹介

狭間研至の「Road to 薬剤師3.0」
「日本の地域医療をこれまで以上に機能させるには、薬局・薬剤師が第3世代(=3.0)に進化することが不可欠」という持論を持つ狭間氏。薬局経営者として、時に臨床医として、多忙ながらも充実した日々を送る狭間氏が、日常のちょっとした場面を切り取りながら、次世代の薬局や薬剤師のあり方を発信します。

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