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処方箋の反復利用実現への条件

2021/08/30
狭間 研至(医師)

 2022年度の調剤報酬改定の議論が始まり、テーマの1つとして「処方箋の反復利用」について報道されています(関連記事:分割調剤の見直しを診療側、支払い側が主張)。

 医師が診察して発行した処方箋1枚に対して、薬剤師が患者に関わる回数が1回ではなく複数回になるという意味では、現在でも分割調剤という制度があります。しかし今回の「反復利用」は、それとは異なるものとして議論されていくようです。医師側を中心に、色々と反対意見もありますが、それらの理由も現状の薬局や薬剤師の体制を考えると納得せざるを得ないというのが、私の率直な感想です。

 処方箋の反復利用について、医師の立場で感じる意義は、次の3点です。

著者プロフィール

狭間研至(ファルメディコ株式会社[大阪市北区]代表取締役、思温病院[大阪市西成区]理事長)
はざま けんじ氏。薬局の息子として育ち、大阪大学医学部を卒業して外科医に。2004年、同大学大学院医学系研究科臓器制御外科(博士課程)修了と同時に、実家の薬局を継承。薬局経営を続けながら、医師としては在宅療養診療所勤務を経て、17年1月より思温病院(大阪市西成区)の理事長に就任。薬剤師生涯教育、薬学教育にも積極的に取り組んでいる。

連載の紹介

狭間研至の「Road to 薬剤師3.0」
「日本の地域医療をこれまで以上に機能させるには、薬局・薬剤師が第3世代(=3.0)に進化することが不可欠」という持論を持つ狭間氏。薬局経営者として、時に臨床医として、多忙ながらも充実した日々を送る狭間氏が、日常のちょっとした場面を切り取りながら、次世代の薬局や薬剤師のあり方を発信します。

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