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処方箋反復利用は医師が薬局・薬剤師に望むことを変える?

2021/07/21

 以前から、日本でも話題になってきたリフィル処方箋。分かっている人には分かるのでしょうが、「リフィル」というカタカナ言葉も理解しづらい上、実質、リフィルに近い方法として既に制度化されている「分割調剤」という言葉も、初めて聞く人には分かりにくいのかもしれません。

 そんな中、先日の中央社会保険医療協議会(中医協)での議論で俎上(そじょう)に載ったのが、処方箋反復利用です。もともとは、いわゆる「骨太の方針2021」に盛り込まれたもので、多少“もっちゃり”した感じの言葉ではあるにせよ、「処方箋が反復して利用できる」ということが分かりやすく伝わる点で少し印象は変わります。アレルギーのある人が存在する「リフィル」や、いまひとつうまく使いこなせない感のある「分割調剤」とは違う言葉なので、話は進むのかもしれません。

 もちろん日本医師会としては、外来処方箋の減少につながるので、賛成しづらい状況でしょうが、コロナ禍と呼ばれる今までになかった変化が起きている中で、今後議論が積み重なっていくと、直ちに全面とは行かなくても、薬の種類に条件が付くなどの何らかの制約があった上で、スタートする可能性があります。

 これが進んでいくと、薬局・薬剤師、医療機関にどのような影響があるのでしょうか。多少、大胆に考えてみましょう。

著者プロフィール

狭間研至(ファルメディコ株式会社[大阪市北区]代表取締役、思温病院[大阪市西成区]理事長)
はざま けんじ氏。薬局の息子として育ち、大阪大学医学部を卒業して外科医に。2004年、同大学大学院医学系研究科臓器制御外科(博士課程)修了と同時に、実家の薬局を継承。薬局経営を続けながら、医師としては在宅療養診療所勤務を経て、17年1月より思温病院(大阪市西成区)の理事長に就任。薬剤師生涯教育、薬学教育にも積極的に取り組んでいる。

連載の紹介

狭間研至の「Road to 薬剤師3.0」
「日本の地域医療をこれまで以上に機能させるには、薬局・薬剤師が第3世代(=3.0)に進化することが不可欠」という持論を持つ狭間氏。薬局経営者として、時に臨床医として、多忙ながらも充実した日々を送る狭間氏が、日常のちょっとした場面を切り取りながら、次世代の薬局や薬剤師のあり方を発信します。

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