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黒いマスクは全然大丈夫!?

2021/04/07

 黒いマスクを初めてリアルに目にしたのは、今から4~5年ぐらい前でしょうか。インバウンドが本格化し始めるころに、主には東アジアから訪れる若い観光客が、大阪のミナミや道頓堀辺りでそぞろ歩きを楽しんでいる中に、時々黒いマスクをしている人がいました。

 マスクといえば、白かブルー。そういう概念があった中で、黒いマスクというのはどちらかというと、ひと昔前の不良漫画の印象もあって、ぎょっとしたものです。そして、今回のコロナ禍で黒いマスクが出てきたときにも、違和感を拭えませんでした。

 街中で見るマスクの多くも、当初は白が多かったような気がします。ただ、それから時間がたって、with コロナと言われるようになって、黒いマスクは完全に定着したような気がします。私も今使っているマスクは、自分で決して使うことはないだろうなと思っていた黒いマスクです。

 話は変わりますが、全然という言葉は、「全然ダメです」とか「全然分からない」といったように、通常否定型とくっつくものだったはずです。しかし、私が大学生のころ(といっても30年ぐらい前ですが)、「全然大丈夫」「全然OK!」といったような「全然+肯定型」が使うケースが出てきました。最初は、これまたぎょっとしましたが、今では慣れてしまいましたし、ちょっと気を抜くと自分が使ってしまっていることにぎょっとすることすらあります。

 薬局や薬剤師が変わっていくことも、同じようなものではないかと思います。

著者プロフィール

狭間研至(ファルメディコ株式会社[大阪市北区]代表取締役、思温病院[大阪市西成区]理事長)
はざま けんじ氏。薬局の息子として育ち、大阪大学医学部を卒業して外科医に。2004年、同大学大学院医学系研究科臓器制御外科(博士課程)修了と同時に、実家の薬局を継承。薬局経営を続けながら、医師としては在宅療養診療所勤務を経て、17年1月より思温病院(大阪市西成区)の理事長に就任。薬剤師生涯教育、薬学教育にも積極的に取り組んでいる。

連載の紹介

狭間研至の「Road to 薬剤師3.0」
「日本の地域医療をこれまで以上に機能させるには、薬局・薬剤師が第3世代(=3.0)に進化することが不可欠」という持論を持つ狭間氏。薬局経営者として、時に臨床医として、多忙ながらも充実した日々を送る狭間氏が、日常のちょっとした場面を切り取りながら、次世代の薬局や薬剤師のあり方を発信します。

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