
黒いマスクを初めてリアルに目にしたのは、今から4~5年ぐらい前でしょうか。インバウンドが本格化し始めるころに、主には東アジアから訪れる若い観光客が、大阪のミナミや道頓堀辺りでそぞろ歩きを楽しんでいる中に、時々黒いマスクをしている人がいました。
マスクといえば、白かブルー。そういう概念があった中で、黒いマスクというのはどちらかというと、ひと昔前の不良漫画の印象もあって、ぎょっとしたものです。そして、今回のコロナ禍で黒いマスクが出てきたときにも、違和感を拭えませんでした。
街中で見るマスクの多くも、当初は白が多かったような気がします。ただ、それから時間がたって、with コロナと言われるようになって、黒いマスクは完全に定着したような気がします。私も今使っているマスクは、自分で決して使うことはないだろうなと思っていた黒いマスクです。
話は変わりますが、全然という言葉は、「全然ダメです」とか「全然分からない」といったように、通常否定型とくっつくものだったはずです。しかし、私が大学生のころ(といっても30年ぐらい前ですが)、「全然大丈夫」「全然OK!」といったような「全然+肯定型」が使うケースが出てきました。最初は、これまたぎょっとしましたが、今では慣れてしまいましたし、ちょっと気を抜くと自分が使ってしまっていることにぎょっとすることすらあります。
薬局や薬剤師が変わっていくことも、同じようなものではないかと思います。