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漢方薬局はなぜ潰れないのか

2021/02/02

 ご存じの方もいるかと思いますが、1年ほど前から、薬局経営者を対象にしたオンラインサロンを主宰しています。先日、そこに参加されている方から「同期が漢方薬局を経営していて、それが成り立っているということに驚いた」というお話がありました。確かにそういう目でみると、漢方薬局というのは街中にちらほらあります。

 薬局経営が厳しいと言われる中で、なぜ潰れずにやっていけているのか、不思議な感じもします。

 私の母が1976年に開局した薬局も、1998年までの22年間は、保険調剤とはかなり縁遠い、漢方薬局でした。私の同級生のご両親、おじいちゃん、おばあちゃんまで通ってくださっている方もいて結構人気でしたし、お陰様で薬局も、地域では認知度も人気も高かったわけです。

 1998年以降、保険調剤が急速に伸びて、支店を出して、あっと言う間に4店舗になって・・・・・・といった辺りは既に何度もお話ししていますが、そのときの印象も基に、なぜ漢方薬局が成り立つのか、ということを、医薬品等小売業である薬局のあるべき姿、さらには、保険調剤単独のビジネスモデルの限界も踏まえて、お話ししたいと思います。

 私は、漢方薬局が成り立つ要素は以下の3つだと思います。

著者プロフィール

狭間研至(ファルメディコ株式会社[大阪市北区]代表取締役、思温病院[大阪市西成区]理事長)
はざま けんじ氏。薬局の息子として育ち、大阪大学医学部を卒業して外科医に。2004年、同大学大学院医学系研究科臓器制御外科(博士課程)修了と同時に、実家の薬局を継承。薬局経営を続けながら、医師としては在宅療養診療所勤務を経て、17年1月より思温病院(大阪市西成区)の理事長に就任。薬剤師生涯教育、薬学教育にも積極的に取り組んでいる。

連載の紹介

狭間研至の「Road to 薬剤師3.0」
「日本の地域医療をこれまで以上に機能させるには、薬局・薬剤師が第3世代(=3.0)に進化することが不可欠」という持論を持つ狭間氏。薬局経営者として、時に臨床医として、多忙ながらも充実した日々を送る狭間氏が、日常のちょっとした場面を切り取りながら、次世代の薬局や薬剤師のあり方を発信します。

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