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OTC薬前年比31%増につながった仕掛け

2020/11/09
狭間研至

 11月に入りました。私の薬局は4月~翌年3月が事業年度ですので、2020年度上半期の業績が先日まとまりました。

 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染拡大によって、受診控えや長期処方化で外来処方箋は底を打ったとはいえ、減少傾向が続いています。ただ当社では、外来処方箋の比率が30%前後しかないことや、調剤料の減少を各種加算算定によりカバーし始めていることなどから、処方箋売り上げは微増している感じです。

 そんな売り上げを横目で見ながら、思わず二度見してしまった数字がありました。それは、OTC薬の売り上げが前年比31.0%増になっていたことです。もっとも、全体の売り上げに占める割合は2%に届いていませんので微々たるものですが、伸び率だけ見ると、自分の会社のことながら、すごいことだと思いました。

 以前お話ししましたが、私は当社の10年後の未来像について、売り上げ比率の3割をOTC薬、5割を在宅、2割を外来――といった感じで考えています(図)。かなり野心的な目標ではありますが、全く不可能ではないというのが、今の私の実感です。

図 当薬局が目指すべき4つのバランス

著者プロフィール

狭間研至(ファルメディコ株式会社[大阪市北区]代表取締役、思温病院[大阪市西成区]理事長)
はざま けんじ氏。薬局の息子として育ち、大阪大学医学部を卒業して外科医に。2004年、同大学大学院医学系研究科臓器制御外科(博士課程)修了と同時に、実家の薬局を継承。薬局経営を続けながら、医師としては在宅療養診療所勤務を経て、17年1月より思温病院(大阪市西成区)の理事長に就任。薬剤師生涯教育、薬学教育にも積極的に取り組んでいる。

連載の紹介

狭間研至の「Road to 薬剤師3.0」
「日本の地域医療をこれまで以上に機能させるには、薬局・薬剤師が第3世代(=3.0)に進化することが不可欠」という持論を持つ狭間氏。薬局経営者として、時に臨床医として、多忙ながらも充実した日々を送る狭間氏が、日常のちょっとした場面を切り取りながら、次世代の薬局や薬剤師のあり方を発信します。

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