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服用後のフォローに潜む3つのピットフォール

2020/09/25

 今から20年くらい前、私が勤務していた市民病院で、内視鏡手術の名手として有名だった先生が、よく演題に「ピットフォール」と書いていました。ピットフォール(pitfall)とは、直訳すると「落とし穴」のこと。言葉の意味合いを考えると、潜在的な危険といったところでしょうか。

 なぜ、こんなことを突然思い出したかといえば、改正医薬品医療機器等法(薬機法)の施行を機に一気に出てきた「服用後のフォロー」について、色々なシステムやサービスの話をメディアでも見るようになってきました。人と人とのコミュニケーションの取り方はこの10年ほどで大きく変化してきたため、別に電話でなくてもよいですし、それ以外のコミュニケーション手段となると、いわゆるコンピューターによるシステムによって可能になりますので、漏れなく、無理なく、無駄なく行う仕組みを構築することは可能です。

 多少、うがった見方をすれば、「このシステムを入れると、もうウチは改正薬機法に完全対応だな!」という社長さんや、「ウチは、社長がこのシステムを入れてくれたから、もうそっちでフォローはしてもらうことになっています」という現場の薬剤師さんが出てきそうな気がしないでもないのです。 

 こういう雰囲気をなんとなく感じた私に、久しぶりに降りてきた言葉が先ほどの「ピットフォール」でした。改正薬機法への対応をしっかりしようとすればするほど、現場が陥りがちなピットフォールは、以下の3つです。

著者プロフィール

狭間研至(ファルメディコ株式会社[大阪市北区]代表取締役、思温病院[大阪市西成区]理事長)
はざま けんじ氏。薬局の息子として育ち、大阪大学医学部を卒業して外科医に。2004年、同大学大学院医学系研究科臓器制御外科(博士課程)修了と同時に、実家の薬局を継承。薬局経営を続けながら、医師としては在宅療養診療所勤務を経て、17年1月より思温病院(大阪市西成区)の理事長に就任。薬剤師生涯教育、薬学教育にも積極的に取り組んでいる。

連載の紹介

狭間研至の「Road to 薬剤師3.0」
「日本の地域医療をこれまで以上に機能させるには、薬局・薬剤師が第3世代(=3.0)に進化することが不可欠」という持論を持つ狭間氏。薬局経営者として、時に臨床医として、多忙ながらも充実した日々を送る狭間氏が、日常のちょっとした場面を切り取りながら、次世代の薬局や薬剤師のあり方を発信します。

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