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0402通知を読み間違えないための3つのポイント

2019/04/03
佐原加奈子

 この半年あまりの議論や報道を見ていた者としては、「ついに」か、「やはり」か、分かりませんが、「調剤業務のあり方について」と題した通知が、厚生労働省医薬・生活衛生局総務課長から発出されました(「厚労省、非薬剤師でも可能な調剤業務を明示」参照)。

 4月2日夜に、厚労省のサイトにしれっと(!?)アップされているのに私も気がつきました。早速、SNSはもとより、薬業系メディアからも速報記事が出ています。薬剤師のみが調剤を行うことを明記した薬剤師法第19条がある中で、薬剤師ではないスタッフがどういう仕事をするのかは、グレーといえばグレーな部分があったと思います。

 しかし、薬剤師法第19条が何を念頭に置いて作られたのかという法律の趣旨を考え、激変する医療の中での薬剤師が果たすべき役割を考え、さらには、この10年で急速に進んだ機械化や情報通信技術(ICT)化を活用すれば、薬剤師ではないスタッフの位置づけは変わるはずだと、7年ほど前から自分の薬局で試行錯誤してきました。3年ほど前からは、日本在宅薬学会で「パートナー制度」として一般に公開し、世に問うてきた私からすれば、今回通知されたということは感慨深いものがあります。

 ただ、この通知、見誤ると大変なことになります。まさに、チャンスはピンチになり得ます。今回は、取り急ぎ、「調剤業務のあり方について」の通知を読み間違えないための3つのポイントを示したいと思います。

著者プロフィール

狭間研至(ファルメディコ株式会社[大阪市北区]代表取締役、思温病院[大阪市西成区]理事長)
はざま けんじ氏。薬局の息子として育ち、大阪大学医学部を卒業して外科医に。2004年、同大学大学院医学系研究科臓器制御外科(博士課程)修了と同時に、実家の薬局を継承。薬局経営を続けながら、医師としては在宅療養診療所勤務を経て、17年1月より思温病院(大阪市西成区)の理事長に就任。薬剤師生涯教育、薬学教育にも積極的に取り組んでいる。

連載の紹介

狭間研至の「Road to 薬剤師3.0」
「日本の地域医療をこれまで以上に機能させるには、薬局・薬剤師が第3世代(=3.0)に進化することが不可欠」という持論を持つ狭間氏。薬局経営者として、時に臨床医として、多忙ながらも充実した日々を送る狭間氏が、日常のちょっとした場面を切り取りながら、次世代の薬局や薬剤師のあり方を発信します。

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