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【第2回】
褥瘡の評価ツール「DESIGN」を知る

2018/03/30
古田 勝経(医療法人愛生館小林記念病院褥瘡ケアセンター センター長)

 褥瘡の要因として一般的に知られているのは、患部への持続的な圧迫やずれである。こうした「外力」は、患者の体位や姿勢に影響されるため、かつては、適切な看護ができていないことが、褥瘡発症の根源かのように言われてきた。

 しかし実際には、そうした外力だけでなく、高齢者の皮膚の特性など様々な要因が複雑に絡み合って、褥瘡は発生することが明らかになっている。

 例えば、加齢と共に、皮膚の水分量や蛋白質量は低下してくる。また、皮表の脂質量やコラーゲン線維も減少する。その結果、皮膚に「たるみ」が生じ、外力の影響で皮膚がよれやすくなる。つまり、たるみを生じ耐久性の低下した皮膚が圧迫され、さらにずれが加わることで褥瘡を来すのである。

 もちろん、療養中の体位や姿勢の保持など適切なケアを行うことは褥瘡予防の前提ではあるが、それ以外にも、こうした「たるみ」や「ずれ」など影響があることを認識し、病態を適切に評価し、それに応じた局所外用療法などの治療を速やかに行うことが、難治化を防ぐ上では重要となる。

著者プロフィール

古田勝経(医療法人愛生館小林記念病院[愛知県碧南市]褥瘡ケアセンター センター長)ふるた かつのり氏。1976年名城大学薬学部卒業。国立名古屋病院、旧厚生省生活衛生局食品化学課、国立療養所東名古屋病院、国立長寿医療研究センター薬剤部副薬剤部長、同センター臨床研究推進部高齢者薬物治療研究室長などを経て、2015年から現職。日本褥瘡学会認定褥瘡薬剤師。外用療法研究会理事長、NPO法人褥瘡サミット理事長、慶應義塾大学、名城大学等の非常勤講師などを務める。日本褥瘡学会元理事、教育委員会委員ガイドライングループ(外用薬リーダー)を担当。

連載の紹介

古田勝経の「褥瘡はフルタ・メソッドで治る」
薬剤師の視点から、独自の褥瘡外用療法「FURUTA Methods」を考案し、これまで1000例以上の褥瘡治療に携わってきた古田氏が、治療のポイントや多職種連携の勘所などを解説します。

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