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患者の不安を和らげるため、薬剤師ができること

2019/07/26

 毎週日曜日の午前8時からのテレビの報道番組を、楽しみに見ています。その番組の途中に流れる、「いつでも相談できる安心」あるいは「かかりつけの安心」という大手薬局チェーンの30秒CMを見ながら、「薬剤師は、どうすることで患者を安心させることができるか?」ということが頭をかすめました。

 安心とは、心配事がなくなって心が落ち着くことと表現できます。患者は病気そのものや治療の効果、治療費、予後、家族への影響――など様々な不安を抱えた状態にあります。重要なことは、法的に見て薬剤師しかできないこと、あるいは薬剤師がすべきことに焦点を当てることです。

 薬物治療を受けている患者の主な心配事は、(1)この薬で病気は治るか、(2)重大な薬物有害反応(好ましくない副作用)はないか、(3)治療費は高くないか――という点だと推測します。このうち、薬剤師が優先して取り組む必要があるのは、(2)の薬物有害反応への対応です。

 調剤した薬剤についての必要な情報を提供し、必要な薬学的知見に基づく指導を行うことは、法律上の義務です(薬剤師法第25条2)。

 薬物有害反応への具体的な対応としては、(1)予想される薬物有害反応に関する説明と指導、(2)重要な薬物有害反応の早期発見のための継続的な経過観察――の2点が挙げられます。

著者プロフィール

古川裕之(医療安全システムデザイナー)ふるかわ ひろゆき氏◎雪国(福井県大野市)の生まれ育ちなのに、性格はなぜかラテン系。1975年金沢大学薬学部卒業後、同大医学部附属病院、臨床試験管理センターを経て、2010年より山口大学医学部附属病院薬剤部長。18年に退職し、現在はフリーランスの「医療安全システムデザイナー」として活躍中。趣味は、写真撮影とブラジル音楽のバンド。薬学博士。

連載の紹介

古川裕之の「STOP!メディケーションエラー」
調剤する人は調剤エラーをする。調剤しない人は調剤エラーをしない。仕事をする限り、エラーから逃れることはできませんが、エラー事例から学ぶことで、重大なエラーを避けることはできます。「メディケーションエラー」防止に向けた10年以上の取り組みを通して学んだことを、分かりやすい具体例を示しながら紹介します。
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