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職場の医薬品には、手を出さないで !!

2019/01/09

 いつも、本コラムをご覧いただきありがとうございます。今年も、薬のリスクから患者を守るために取り組みます!
 
 2018年12月、名古屋第一赤十字病院(名古屋市中村区)で、薬剤師が病院から医薬品を無断で持ち出したという新聞報道がありました。「またか!!」という気持ちです。

 報道によると、調剤助手が11月20日、向精神薬の在庫数を確認した際に、管理簿の記録と一致しないことに気付いたとのこと。不一致の原因は、薬剤師の記載ミスということでしたが、その後、改めて管理簿の記録と患者の電子カルテを照合したところ、薬剤師が6月中旬~11月中旬にかけて、向精神薬サイレースフルニトラゼパム)10錠、ハルシオントリアゾラム)10錠、マイスリー(ゾルピデム)175.5錠を無断で持ち出していたことが判明(※かっこ内は一般名)。

 薬剤師は、実際の処方量より多い錠数を管理簿に記載し、水増した分を持ち出していました。薬剤師は、11月29日、病院側の聞き取り調査に対して、「眠れなかったので自分で服用した。出来心だった」と説明し、12月3日以降、体調不良で入院しているとのことです。

著者プロフィール

古川裕之(医療安全システムデザイナー)ふるかわ ひろゆき氏◎雪国(福井県大野市)の生まれ育ちなのに、性格はなぜかラテン系。1975年金沢大学薬学部卒業後、同大医学部附属病院、臨床試験管理センターを経て、2010年より山口大学医学部附属病院薬剤部長。18年に退職し、現在はフリーランスの「医療安全システムデザイナー」として活躍中。趣味は、写真撮影とブラジル音楽のバンド。薬学博士。

連載の紹介

古川裕之の「STOP!メディケーションエラー」
調剤する人は調剤エラーをする。調剤しない人は調剤エラーをしない。仕事をする限り、エラーから逃れることはできませんが、エラー事例から学ぶことで、重大なエラーを避けることはできます。「メディケーションエラー」防止に向けた10年以上の取り組みを通して学んだことを、分かりやすい具体例を示しながら紹介します。
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