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基本的な「研究デザイン」を理解しよう!

2013/05/14

かわいいタンポポの綿帽子 2013年4月15日撮影

 「臨床研究における倫理」シリーズの最後に、研究デザインについて説明します。というのも、このシリーズを書くまで、自分自身、混乱していたからです。

 「レトロスペクティブ(retrospective)」と「プロスペクティブ(prospective)」という用語を聞いたことがあると思います。英語では、それぞれ、以下のように表現されています。

Retrospective:looking back on, contemplating, or directed to the past
Prospective:likely or expected to happen

 日本語ではそれぞれ「後ろ向き」「前向き」と表現しています。

 次に、「retrospective study」と「prospective study」という用語について。日本語ではそれぞれ「後ろ向き研究」「前向き研究」と呼んでいます。研究デザインについての一般的な解説では、「retrospective study」の代表は「症例対照研究(case-control study)」、「prospective study」の代表は「コホート研究(cohort study)」と書かれています。ところが実際は、過去の診療情報を利用した「コホート研究」も行われます。これが、混乱の原因でした。今回、「症例対照研究」と「コホート研究」という研究デザインを、図のように整理してみました。

著者プロフィール

古川裕之(医療安全システムデザイナー)ふるかわ ひろゆき氏◎雪国(福井県大野市)の生まれ育ちなのに、性格はなぜかラテン系。1975年金沢大学薬学部卒業後、同大医学部附属病院、臨床試験管理センターを経て、2010年より山口大学医学部附属病院薬剤部長。18年に退職し、現在はフリーランスの「医療安全システムデザイナー」として活躍中。趣味は、写真撮影とブラジル音楽のバンド。薬学博士。

連載の紹介

古川裕之の「STOP!メディケーションエラー」
調剤する人は調剤エラーをする。調剤しない人は調剤エラーをしない。仕事をする限り、エラーから逃れることはできませんが、エラー事例から学ぶことで、重大なエラーを避けることはできます。「メディケーションエラー」防止に向けた10年以上の取り組みを通して学んだことを、分かりやすい具体例を示しながら紹介します。
お気に入りの1枚の写真を添えて…。

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