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開発したアプリが公開されました!

2012/11/30

窓を彩るアイビーゼラニウム アムステルダムにて 2012年10月7日撮影

 本コラムがスタートしてから1年がたちました。それを記念して、これまで本コラムで取り上げてきた話題のその後について、まとめてお伝えしたいと思います。

 私たちが取り組んでいる、副作用チェックシートを用いた地域の薬薬連携の活動が認められ、今年3月、日本ベーリンガーインゲルハイムの「BIファーマシストアワード2012」で、私は準グランプリをいただくことができました。次のステップとして、iPadやiPhoneのようなタブレット端末・スマートフォンで利用できるアプリケーション開発の検討を開始しました。ところが、開発パートナーのあてがありません。

 どうしたものかと空を眺めていたところ、6月になって、事務局よりアプリケーション開発の提案を受けました。開発後は無償配布が前提ということでしたので、その提案を受けました。システム開発は、若い社長が率いるベンチャー企業(株式会社プラスアール)が担当することになり、8月にアプリケーション案が完成、実用化のための検討に入りました。

 そして、遂に、2012 年11 月16 日、日本ベーリンガーインゲルハイムからプレスリリースがあり、同社のホームページで、アプリケーション(副作用シグナルCHECKER)の無料ダウンロードが実現しました。自分たちだけで開発を進めていたら、まだ“迷い道”の途中だったと思います。夢を早く実現するためには、良きパートナーとの出会いが重要であることを実感しました。

 「副作用シグナルCHECKER」の使い道としては、(1)入院患者の副作用シグナル確認、(2)外来患者の副作用シグナル確認、(3)在宅患者の副作用シグナルの確認、(4)臨床試験における有害事象の確認、(5)災害時の避難所等における有害事象の確認、などが考えられます。多くの方に実際に利用していただき、このアプリケーションをさらに育てていきたいです。

著者プロフィール

古川裕之(医療安全システムデザイナー)ふるかわ ひろゆき氏◎雪国(福井県大野市)の生まれ育ちなのに、性格はなぜかラテン系。1975年金沢大学薬学部卒業後、同大医学部附属病院、臨床試験管理センターを経て、2010年より山口大学医学部附属病院薬剤部長。18年に退職し、現在はフリーランスの「医療安全システムデザイナー」として活躍中。趣味は、写真撮影とブラジル音楽のバンド。薬学博士。

連載の紹介

古川裕之の「STOP!メディケーションエラー」
調剤する人は調剤エラーをする。調剤しない人は調剤エラーをしない。仕事をする限り、エラーから逃れることはできませんが、エラー事例から学ぶことで、重大なエラーを避けることはできます。「メディケーションエラー」防止に向けた10年以上の取り組みを通して学んだことを、分かりやすい具体例を示しながら紹介します。
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