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イブプロフェンと新型コロナの相関の「仮説」

2020/03/27
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 世界保健機関(WHO)の報道官は2020年3月17日、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の疑いがある場合、イブプロフェンを自らの判断で服用しないように注意を促しました。フランスのベラン保健相も3月14日に「新型コロナウイルスへの感染時、イブプロフェンなど抗炎症薬の服用は症状を悪化させ得る」とツイッターに書き込み、これらの情報が一瞬にして全世界に拡散されるという出来事がありました。

 イブプロフェンを既に服用している患者が怖くて服用できなくなるという現象も各地で起きたようです。私自身、カナダの友人から「頭痛にイブプロフェンをずっと服用してきたが、今は服用に抵抗がある。アセトアミノフェンはあまり効かないように感じるので、何を服用すればよいのかわからない」と相談を受け、このニュースの影響の大きさを身をもって経験しました。

 カナダでも、アセトアミノフェンとイブプロフェンは、小児用解熱鎮痛薬として広くOTC医薬品として販売されています。解熱や鎮痛を目的に、安全に服用できる第一選択薬(特定の基礎疾患を有する患者を除く)として昔から一般的に服用されているので、イブプロフェンによるCOVID-19の悪化の可能性とい

著者プロフィール

マイルバガナム恵美(カナダ・オタワ在住)
まいるばがなむえみ氏。1995年神戸薬科大学卒業、2004年まで薬局勤務。05年にカナダで薬剤師免許を取得後、薬局勤務。12〜15年は日本で薬局に勤務し、15年夏にカナダに戻る。カナダ糖尿病教育者。15年に『カナダで薬剤師になる!』をアマゾンKindleストアで出版。

連載の紹介

マイルバガナム恵美の「日本とカナダの薬局見聞録」
日本の薬局で働いていたときにカナダ人留学生と出会って結婚したマイルバガナム氏。ご主人とともにカナダに渡り、薬剤師免許を取得してカナダの薬局に勤務していましたが、ご主人の仕事の関係で一時帰国し、日本で薬剤師として働いていました。現在はカナダに戻り、両国の薬局の勤務経験を持つ同氏が、カナダでの免許取得の苦労話や、カナダの薬局での体験談や医療事情などをつづります。

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