「門前薬局で誤薬相次ぐ」――。1999年5月10日号のReport(現在の「特集」に相当)「調剤過誤が薬局をつぶす」の書き出しだ。薬局での調剤過誤が新聞に取り上げられたり、示談金の支払いを余儀なくされたりといった事件が表沙汰になり始めたことに着目した記事だ。

 事例として、北海道函館市内の薬局で、皮膚病薬の処方箋を持って来局した女性患者に、別の患者のために調剤した向精神薬を手渡して、女性患者が意識不明となり入院た件に対し、116万円の示談金を支払ったことが挙げられている。

 当時はまだ患者が死亡したり植物状態になるような“大事件”は起きていなかったが、「薬局での調剤過誤が原因で、患者が死亡したり植物状態になったりすれば、薬剤師は刑法の業務上過失致死傷罪に問われることになるし、薬剤師免許取り消しなどの行政処分もある」と警告。実際、12年後の2012年6月に起こったウブレチド(一般名ジスチグミン臭化物)の調剤過誤では、患者1人が死亡し、過誤を起こし

昔も今も「調剤過誤が薬局をつぶす」の画像

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