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第18回 サブグループ解析の読み方と解釈のポイント
RA系阻害薬同士の併用は有効?安全性は?

2015/12/21

ケース:保険薬局に勤めるSさんは、休憩時間にARB(アンジオテンシン受容体拮抗薬)やACE阻害薬(アンジオテンシン変換酵素阻害薬)の添付文書を眺めていて、ふと、「最近はレニン-アンジオテンシン(RA)系阻害薬の併用は見なくなったなあ」と思いました。ACE阻害薬やARB、レニン阻害薬のアリスキレンフマル酸塩(商品名ラジレス)などのRA系阻害薬は、併用すると急性腎不全や高カリウム血症のリスクが高まる恐れがあります(併用注意)。さらに糖尿病患者においては、アリスキレンとACE阻害薬もしくはARBは併用禁忌となっています。Sさんは、過去にRA系阻害薬同士が併用されているケースを経験したことがあります。

著者プロフィール

青島 周一(病院勤務薬剤師、「薬剤師のジャーナルクラブ」共同主宰)
あおしま しゅういち氏 2004年城西大学薬学部卒。保険薬局勤務を経て、12年9月より中野病院(栃木県栃木市)に勤務。“薬剤師によるEBMスタイル診療支援”の確立を目指し、その実践記録をブログ「薬剤師の地域医療日誌」などに書き留めている。

連載の紹介

症例から学ぶ 薬剤師のためのEBM
「薬剤師の臨床判断において、多面的評価を行うためにエビデンスは不可欠」と話す青島氏。論文の読み方の基本から、臨床現場でのEBM(科学的エビデンスに基づく医療)の実践のヒントまでを分かりやすく解説します。冒頭に提示した症例に対し、自分だったらどう対応するかを考えながら、論文を読み進めてください。

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