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第14回 クラスターランダム化とPROBE法
薬局店頭での糖尿病スクリーニングは有用?

2015/08/25

ケース

 保険薬局に勤務する薬剤師のUさんは、昨年の「臨床検査技師等に関する法律」改正に伴う、受検者の自己採血による検体測定にとても興味がありました。

 薬局で血糖を測定することで、“糖尿病予備軍”といわれる人を早期に発見でき、将来的な合併症リスクを低下させることにつながる。あるいは、健診を受ける動機付けとなり、地域住民の健康への意識を高められる――。地域医療への保険薬局の新たな関わり方に、そうUさんは期待していました。

 しかし、Uさんには一つ疑問がありました。糖尿病のスクリーニングを行うことは、はたして、死亡リスクなどを減らして健康寿命を伸ばすのだろうか、という疑問です。定式化すると次のようになります。P: patient(どんな患者に),地域在住の健常者
E: exposure(どんな治療をすると),簡易血糖測定による</br>糖尿病スクリーニングを実施する
C: comparison(どんな治療に比べて),簡易血糖測定による</br>糖尿病スクリーニングを実施しない
O:

著者プロフィール

青島 周一(病院勤務薬剤師、「薬剤師のジャーナルクラブ」共同主宰)
あおしま しゅういち氏 2004年城西大学薬学部卒。保険薬局勤務を経て、12年9月より中野病院(栃木県栃木市)に勤務。“薬剤師によるEBMスタイル診療支援”の確立を目指し、その実践記録をブログ「薬剤師の地域医療日誌」などに書き留めている。

連載の紹介

症例から学ぶ 薬剤師のためのEBM
「薬剤師の臨床判断において、多面的評価を行うためにエビデンスは不可欠」と話す青島氏。論文の読み方の基本から、臨床現場でのEBM(科学的エビデンスに基づく医療)の実践のヒントまでを分かりやすく解説します。冒頭に提示した症例に対し、自分だったらどう対応するかを考えながら、論文を読み進めてください。

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