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第11回 症例対照研究を活用した薬剤のリスクアセスメント【続編】
PPIの長期服用で骨折リスクは上昇するか?

2015/05/27

ケース:逆流性食道炎のため、半年ほど前からプロトンポンプ阻害薬(PPI)のランソプラゾールの服用を開始し、現在も維持療法を継続している50代の男性Aさんが、受診の帰りに処方箋を持って薬局を訪れました。Aさんは処方箋を差し出しながら、次のように質問しました。「この前、娘から、『胃薬を長く飲んでいると骨折になりやすくなる、ってインターネットに書いてあった』と聞きました。どうも10年くらい前に新聞で取り上げられて話題になったらいいのです。まさかそんなことはないはずと思いますが、ちょっと心配です。薬剤師さんから見て、どう思いますか?」 Aさんは、他に治療中の疾患や併用薬もなく、また、喫煙や飲酒習慣もありません。

著者プロフィール

青島 周一(病院勤務薬剤師、「薬剤師のジャーナルクラブ」共同主宰)
あおしま しゅういち氏 2004年城西大学薬学部卒。保険薬局勤務を経て、12年9月より中野病院(栃木県栃木市)に勤務。“薬剤師によるEBMスタイル診療支援”の確立を目指し、その実践記録をブログ「薬剤師の地域医療日誌」などに書き留めている。

連載の紹介

症例から学ぶ 薬剤師のためのEBM
「薬剤師の臨床判断において、多面的評価を行うためにエビデンスは不可欠」と話す青島氏。論文の読み方の基本から、臨床現場でのEBM(科学的エビデンスに基づく医療)の実践のヒントまでを分かりやすく解説します。冒頭に提示した症例に対し、自分だったらどう対応するかを考えながら、論文を読み進めてください。

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