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【最終回】
薬剤師として医療・健康情報とどう向き合うか

2020/09/10

 2017年9月から始まった本連載も、今回で最終回です。約3年間にわたる連載にお付き合いいただき、本当にありがとうございました。この連載では世間で注目を集めたり、個人的に興味をひかれた医療・健康情報について、論文情報をひもときながら考察を重ねてきました。そのような考察の中で、僕が目指してきたものは、必ずしも真実への到達ではなかったように思います。

 どんな情報であれ、情報と呼ばれるものには「偶然」「バイアス」「真実」の3つの要素があります。そして、これらの3つの要素は入り交じって存在しており、互いに独立しているわけではありません。このことはまた、情報は真実かウソ(偶然もしくはバイアス)かに線引きできるような単純なものではないことを意味します。直観に反するかもしれませんが、この世界に真実だけで形作られた情報は存在しません。情報を読み解く際には、まずそのような前提に立つ必要があります。

著者プロフィール

青島周一(病院勤務薬剤師、「薬剤師のジャーナルクラブ」共同主宰)あおしま しゅういち氏 2004年城西大学薬学部卒。保険薬局勤務を経て、12年9月より中野病院(栃木県栃木市)に勤務。“薬剤師によるEBMスタイル診療支援”の確立を目指し、多方面で活躍している。著書に 『ポリファーマシー解決!虎の巻』(日経BP) がある。

連載の紹介

青島周一の「医療・健康情報を読み解く」
インターネットの急速な普及により、様々な医療・健康情報が、誰でも手軽に入手できる時代となっています。しかし、それらは必ずしも妥当な内容を含んでいるとは限りません。本連載では、臨床医学に関する学術論文、つまり科学的根拠を取り上げながら、一般的な常識にとらわれず、医療・健康問題について薬剤師的視点で考察していきます。

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