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新型コロナウイルス感染症は終息するのか?

2020/04/28

 世界中で猛威を振るっている新型コロナウイルス感染症(COVID-19)。各国で外出規制や都市封鎖など、感染拡大防止策が実施されているにもかかわらず、今のところ終息の目途は立っていない。世界保健機関(WHO)は2020年4月22日、COVID-19は今後長期にわたり地球上から消えることはないとの見通しを示した1)

 とはいえ、かぜやインフルエンザのような上気道感染症の流行は、気温が低く空気が乾燥した冬季であり、北半球がこれから夏に向かう中、COVID-19の流行も鈍化、あるいは終息に向かうのではないかと考えることもできる。

 実際、上気道症状を引き起こすウイルス感染症は、低温・乾燥環境下でその発生リスクが増加する2~4)。また、夏は紫外線量が多く、体内でのビタミンD合成が盛んになる時期ともいえる。ビタミンDサプリメントの摂取は、わずかながら感染症リスクを低下させることが報告5,6)されており、紫外線量の増加と、感染症の発症リスク低下に何らかの関連性があるという仮説は、それなりの説得力を持っている。少なくとも気象条件はウイルスの活動や感染拡大に影響を与える重要な要素と言えるだろう7)

 今回は、これから夏に向かう日本で、COVID-19の流行が鈍化するのか、あるいはいつまでに終息し得るのかについて、論文データを踏まえながら考察したい。

著者プロフィール

青島周一(病院勤務薬剤師、「薬剤師のジャーナルクラブ」共同主宰)あおしま しゅういち氏 2004年城西大学薬学部卒。保険薬局勤務を経て、12年9月より中野病院(栃木県栃木市)に勤務。“薬剤師によるEBMスタイル診療支援”の確立を目指し、多方面で活躍している。著書に 『ポリファーマシー解決!虎の巻』(日経BP) がある。

連載の紹介

青島周一の「医療・健康情報を読み解く」
インターネットの急速な普及により、様々な医療・健康情報が、誰でも手軽に入手できる時代となっています。しかし、それらは必ずしも妥当な内容を含んでいるとは限りません。本連載では、臨床医学に関する学術論文、つまり科学的根拠を取り上げながら、一般的な常識にとらわれず、医療・健康問題について薬剤師的視点で考察していきます。

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