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エゼチミブは心臓病を3割以上減らす!?

2019/12/18
青島 周一

 2007年6月に発売されたエゼチミブ(商品名ゼチーア)は、小腸コレステロールトランスポーター阻害薬という、スタチンやフィブラートとは異なる作用機序が注目を集めた。とはいえ、今現在でも脂質異常症治療薬の主役はスタチンであり、エゼチミブが積極的に使用される機会はそれほど多くないように思う。

 日本での報告ではないが、カナダ(オンタリオ州)のデータベース解析1)によれば、心筋梗塞後の高齢者7万1125人のうち、退院後6カ月以内にエゼチミブが処方されたのは、わずか1230人(1.7%)であった。そうした中、75歳以上の日本人高齢者を対象に同薬の有効性を検討したランダム化比較試験が報告された【論文1】

著者プロフィール

青島周一(病院勤務薬剤師、「薬剤師のジャーナルクラブ」共同主宰)あおしま しゅういち氏 2004年城西大学薬学部卒。保険薬局勤務を経て、12年9月より中野病院(栃木県栃木市)に勤務。“薬剤師によるEBMスタイル診療支援”の確立を目指し、多方面で活躍している。著書に 『ポリファーマシー解決!虎の巻』(日経BP) がある。

連載の紹介

青島周一の「医療・健康情報を読み解く」
インターネットの急速な普及により、様々な医療・健康情報が、誰でも手軽に入手できる時代となっています。しかし、それらは必ずしも妥当な内容を含んでいるとは限りません。本連載では、臨床医学に関する学術論文、つまり科学的根拠を取り上げながら、一般的な常識にとらわれず、医療・健康問題について薬剤師的視点で考察していきます。

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