ベンゾジアゼピン系薬(以下、BZ系薬)の代表的な有害事象として、前向性健忘が挙げられる。特に高齢者ではそのリスクが高いと考えられるが、ランダム化比較試験24研究のメタ分析では、60歳以上の高齢者に対するBZ系薬の使用により、短期的な認知機能障害リスクが4.8倍(オッズ比4.78[95%信頼区間1.47-15.47])増加するという結果であった。このリスク増加は、長期的なBZ系薬使用においては認知機能の持続的な低下をもたらし、結果的に認知症の発症リスク増加につながるのではないか、という仮説を提起する。

BZ系薬の有害事象リスクをどう捉える?の画像

ログインして全文を読む