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BZ系薬の有害事象リスクをどう捉える?

2019/07/12
青島 周一
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 ベンゾジアゼピン系薬(以下、BZ系薬)の代表的な有害事象として、前向性健忘が挙げられる。特に高齢者ではそのリスクが高いと考えられるが、ランダム化比較試験24研究のメタ分析では、60歳以上の高齢者に対するBZ系薬の使用により、短期的な認知機能障害リスクが4.8倍(オッズ比4.78[95%信頼区間1.47-15.47])増加するという結果であった。このリスク増加は、長期的なBZ系薬使用においては認知機能の持続的な低下をもたらし、結果的に認知症の発症リスク増加につながるのではないか、という仮説を提起する。

著者プロフィール

青島周一(病院勤務薬剤師、「薬剤師のジャーナルクラブ」共同主宰)あおしま しゅういち氏 2004年城西大学薬学部卒。保険薬局勤務を経て、12年9月より中野病院(栃木県栃木市)に勤務。“薬剤師によるEBMスタイル診療支援”の確立を目指し、多方面で活躍している。著書に 『ポリファーマシー解決!虎の巻』(日経BP) がある。

連載の紹介

青島周一の「医療・健康情報を読み解く」
インターネットの急速な普及により、様々な医療・健康情報が、誰でも手軽に入手できる時代となっています。しかし、それらは必ずしも妥当な内容を含んでいるとは限りません。本連載では、臨床医学に関する学術論文、つまり科学的根拠を取り上げながら、一般的な常識にとらわれず、医療・健康問題について薬剤師的視点で考察していきます。

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