
キサンチンオキシダーゼ阻害薬は、高尿酸血症治療薬として我が国でも広く処方されている。従来から使用されていたアロプリノール(商品名ザイロリック他)に加え、2011年にフェブキソスタット(フェブリク)、13年にトピロキソスタット(トピロリック、ウリアデック)が承認され、治療の選択肢も広がった。
米国食品医薬品局(FDA)は19年2月21日付で、フェブキソスタットの安全性情報に関する記載をアップデートした1)。同記載によれば、フェブキソスタットの死亡リスクはアロプリノールを上回ると結論しており、最高レベルの警告表示を要請している。なかなか衝撃的な記載ではあるが、この安全性情報は、18年に報告されたフェブキソスタットの大規模臨床試験CARES(Cardiovascular Safety of Febuxostat and Allopurinol in Patients with Gout and Cardiovascular Morbidities)の結果に基づいている。
今回は同薬の安全性について検討しながら、高尿酸血症に対するキサンチンオキシダーゼ阻害薬、特にアロプリノールとフェブキソスタットの比較について論じてみたい。