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ポリファーマシー介入に必要な視点

2018/08/20
青島 周一

 ポリファーマシー(不必要な多剤併用)が注目されており、その対策として様々な介入アプローチが模索されている。ポリファーマシー状態では、潜在的に不適切な薬剤処方(Potentially Inappropriate Medications:PIMs)も増加すると考えられる。

 こうしたPIMsの同定には、クライテリアと呼ばれる不適切薬剤のリスト、あるいはガイドラインのようなものを用いることが一般的であり、実際、STOPP/STARTクライテリア1)を用いて処方内容の是正介入を行うと、PIMsの処方割合は減少する2)

 クライテリアのような明示的な基準(Explicit Tools)を用いた機械的な不適切性の判断では、患者個別の問題に対応できないといった指摘もあるが、一方で、薬剤のリスク/ベネフィットを個別にレビューした処方是正介入(Implicit Approach)を行っても、死亡や再入院、転倒のリスクの低下やQOLの改善はあまり期待できないといった報告もあり3~6)、ポリファーマシーに対する介入法については最適解が存在しない。

著者プロフィール

青島周一(病院勤務薬剤師、「薬剤師のジャーナルクラブ」共同主宰)あおしま しゅういち氏 2004年城西大学薬学部卒。保険薬局勤務を経て、12年9月より中野病院(栃木県栃木市)に勤務。“薬剤師によるEBMスタイル診療支援”の確立を目指し、多方面で活躍している。著書に 『ポリファーマシー解決!虎の巻』(日経BP) がある。

連載の紹介

青島周一の「医療・健康情報を読み解く」
インターネットの急速な普及により、様々な医療・健康情報が、誰でも手軽に入手できる時代となっています。しかし、それらは必ずしも妥当な内容を含んでいるとは限りません。本連載では、臨床医学に関する学術論文、つまり科学的根拠を取り上げながら、一般的な常識にとらわれず、医療・健康問題について薬剤師的視点で考察していきます。

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