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「抗インフルエンザ薬が効く」とはどういうことか

2017/12/29
青島 周一
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 インフルエンザ流行期に、発熱や咽頭痛といったかぜのような症状が出たらどうするだろうか。治療の基本は、安静と十分な睡眠だといえる。しかし実際には、医療機関でインフルエンザの検査を受け、検査で陽性が確認されれば、とにかく抗インフルエンザ薬を服用するということが多いはずだ。

 今回は、抗インフルエンザ薬の代表的な薬剤であるオセルタミビルリン酸塩(商品名タミフル)の有効性・安全性に関する論文情報を複数提示し、それを横断的に俯瞰した上で、「薬の効果がある」とはどういうことなのか考察してみたい。

オセルタミビルの有効性・安全性は?

 オセルタミビルに関する臨床研究は数多く、そうした研究を統合解析したメタ分析も複数報告されている。表1に、近年報告された4つのメタ分析【論文1~4】の結果をまとめる。なお、いずれもランダム化比較試験のメタ分析である。【論文1】Ebell MH.et.al. Effectiveness of oseltamivir in adults: a meta-analysis of published and unpublished clinical trials.

著者プロフィール

青島周一(病院勤務薬剤師、「薬剤師のジャーナルクラブ」共同主宰)あおしま しゅういち氏 2004年城西大学薬学部卒。保険薬局勤務を経て、12年9月より中野病院(栃木県栃木市)に勤務。“薬剤師によるEBMスタイル診療支援”の確立を目指し、多方面で活躍している。著書に 『ポリファーマシー解決!虎の巻』(日経BP) がある。

連載の紹介

青島周一の「医療・健康情報を読み解く」
インターネットの急速な普及により、様々な医療・健康情報が、誰でも手軽に入手できる時代となっています。しかし、それらは必ずしも妥当な内容を含んでいるとは限りません。本連載では、臨床医学に関する学術論文、つまり科学的根拠を取り上げながら、一般的な常識にとらわれず、医療・健康問題について薬剤師的視点で考察していきます。

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