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ケース1 ふらつき、便秘、骨粗鬆症にも注目
降圧薬3剤を服用中の健康意識の高い82歳女性

2016/03/11

 今回から、仮想症例を基に、その薬物治療における問題点と具体的なdeprescribingのプロセスについて考えていきます。

 ケース1は、高血圧、骨粗鬆症、脂質異常症、慢性的な便秘で治療中の82歳女性、小倉ヨシ子さん(仮名)。以前から、立ち上がった時にふらつきを感じることがあったそうです。非常に健康意識が高く、毎日、家庭血圧を測定して血圧手帳に記録しています。独居ですが、ADL(日常生活動作)は自立しています。

CASE#1 82歳女性、小倉ヨシ子さん(仮名)

現病歴
50歳から高血圧と脂質異常症、70歳から骨粗鬆症、80歳から不眠。便秘は慢性的。
検査データ
診察室血圧110/60mmHg、心拍数71回/分、LDL-コレステロール72mg/dL

処方内容
ボナロン錠35mg 1回1錠(1日1錠)
  週1回服用 1日1回 起床時 4日分

アムロジンOD錠5mg 1回1錠(1日1錠)
ディオバンOD錠80mg 1回1錠(1日1錠)
フルイトラン錠2mg 1回1錠(1日1錠)
エディロールカプセル0.75μg 1回1Cap(1日1Cap)
  1日1回 朝食後 28日分

リピトール錠10mg 1回1錠(1日1錠)
  1日1回 夕食後 28日分

レンドルミンD錠0.25mg 1回1錠(1日1錠)
センノサイド錠12mg 1回3錠(1日3錠)
  1日1回 就寝前 28日分

嗜好品ほか特記事項
友人に薦められた健康食品のナットウキナーゼを定期的に摂取

著者プロフィール

青島周一(病院勤務薬剤師、「薬剤師のジャーナルクラブ」共同主宰)
あおしま しゅういち氏 2004年城西大学薬学部卒。保険薬局勤務を経て、12年9月より中野病院(栃木県栃木市)に勤務。“薬剤師によるEBMスタイル診療支援”の確立を目指し、その実践記録をブログ「地域医療の見え方」などに書き留めている。

連載の紹介

青島周一の「これで解決!ポリファーマシー」
近年、医療現場では多剤併用(ポリファーマシー)が問題となっています。本連載ではポリファーマシーの具体的な症例を提示しながら、薬学的・医学的な問題点を整理するプロセスや、医療従事者と患者が抱いている薬物療法へのイメージのギャップをどう埋めるかについて考えていきます。論文の読み方は、「症例から学ぶ薬剤師のためのEBM」を参照してください。

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