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日本心臓病学会トピックス
「心不全パンデミック」への備えを可及的速やかに

日本医科大学武蔵小杉病院の佐藤直樹氏

 「心不全パンデミック」への備えを、可及的速やかに、加速して行う必要がある――。日本医科大学武蔵小杉病院の佐藤直樹氏らは、心不全の認知度を高める活動を展開してきた経験をもとに、各地域において様々な啓蒙活動を実施し、互いに協力して対策を練るべきと訴えた。9月に仙台市で開催された日本心臓病学会で発表した。

 「心不全パンデミック」とは、今後急増すると見込まれる心不全を指す。発表では、国のデータを引き合いに、30歳以上の高血圧症有病者の割合が2010年時点で男性60.0%、女性44.6%と、成人の約5割が米国心臓協会(AHA)による心不全ステージ分類のA(危険因子を有するが心機能障害がない)の段階にあると指摘。心不全予防の観点から、早期介入の必要性が高まっていると強調した。

 その上で、佐藤氏らが2008年に立ち上げたアテンド研究会(現在、NPO法人日本心不全ネットワーク)の活動内容を紹介。研究会では、患者を含む一般市民を対象とするホームページ(http://www.j-attend.jp/)を開設し、インターネットによる情報提供を柱に心不全の認知度を上げる活動を行ってきた。

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