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第86回米国心臓協会・学術集会
就寝時家庭血圧は標的臓器障害と相関がある、J-HOP研究
外来血圧や朝晩の家庭血圧とは独立

2014/01/22
三和 護=循環器プレミアム

自治医科大学病院の苅尾七臣氏

 就寝時家庭血圧は、外来血圧や朝晩の家庭血圧とは独立して有意に標的臓器障害と相関があることが示された。心血管疾患の危険因子を有する外来通院中の患者を対象に家庭血圧の予後予測能を評価する「日本人における家庭血圧の心血管予後推定能に関する研究」(J-HOP研究:Japan Morning Surge-Home Blood Pressure study)の成果で、自治医科大学病院の苅尾七臣氏らが第86回米国心臓協会・学術集会(AHA2013、11月16-20、ダラス開催)で報告した。

 携帯型24時間血圧計(24時間自由行動下血圧測定、ABPM)を用いた最近のコホート試験や臨床試験では、覚醒期血圧よりも就寝時血圧の方が心血管疾患の予測因子として優れていることが示されている。そこで演者らは、自己測定する就寝時家庭血圧が、外来血圧と朝晩に測定する家庭血圧とは独立して標的臓器障害と関係があるかどうかを調べるために、データ記憶機能を備えた半自動型家庭血圧計(HBPM)を用いて就寝時血圧を自己測定したJ-HOP研究の参加者2562人のデータを分析した。血圧測定は就寝時に3回(午前2時、3時、4時)、朝晩にそれぞれ3回ずつ、14日間行った。

 解析の結果、平均就寝時家庭収縮期血圧(HSBP)は、午前2時(120.6mmHg)と午前3時(120.7mmHg)の間で差はなかったが、午前4時のHSBP(122.1mmHg)は2時および3時に比べて1.5mmHg(P<0.001)ほど高かった。就寝時家庭拡張期血圧(HDBP)は、午前2時(69.2mmHg)、午前3時(69.6mmHg)、午前4時(70.8mmHg)だった。午前3時は午前2時より、また午前4時は2時および3時に比べてそれぞれ有意に高かった(各P<0.001、P<0.001)。

 サブ解析の結果、早朝HSBPが<135mmHgに管理されている被験者(1180人)の中で26.9%が就寝時HSBP>120mmHgの仮面夜間高血圧を呈した(図1)。

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