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「脂質異常症に関する調査2012-2013」から(No.6)
ガイドライン機に処方理由に変化、「動脈硬化進展の抑制が期待される」が増加

 動脈硬化性疾患予防ガイドライン2012年版の発行を機に、処方理由に変化が現れている。ガイドラインを機に治療方針を見直した群と治療方針を見直していない群で処方理由を比較したところ、見直した群において「動脈硬化進展の抑制が期待される」を挙げた人が多いことが分かった。日経メディカル オンラインが実施した「脂質異常症に関する調査2012-2013」で明らかになった。

 調査は、脂質異常症の治療方針、脂質異常症治療薬の処方経験、脂質異常症治療に関する情報ニーズなどを尋ね、脂質異常症治療の現状を明らかにすることを目的に実施した。日経メディカル オンラインの会員医師に調査への協力を求めたところ、2012年12月6日から12月13日までに707人から回答が得られた。

 治療薬の処方経験については、22銘柄を提示した上で、現在処方している銘柄を選んでもらった。その結果、全体ではリピトールが78.1%でもっとも多く、クレストールが75.1%、メバロチンが74.7%で続いた。ゼチーアが67.8%、リバロが62.1%、エパデールが56.0%で、ここまでが50%超だった(「脂質異常症に関する調査2012-2013」から、No.1を参照)。

 上位に挙がったリピトールクレストールメバロチンについて、その処方理由を明らかにしたところ、回答者全体では、リピトールとクレストールは「効果が確実」が、メバロチンは「作用機序が明確」が、それぞれ最も多い理由であることが分かった(「脂質異常症に関する調査2012-2013」から、No.5を参照)。

 今回、上位に挙がったリピトール、クレストール、メバロチンにおいて、ガイドラインを機に治療方針を見直した群と治療方針を見直していない群に分けて、処方理由を比較検討した。その結果、3薬すべてで、「動脈硬化進展の抑制が期待される」を挙げた医師の割合が増加していた。リピトールで14.2ポイント、クレストールで15.0ポイント、メバロチンで12.5ポイント、それぞれ見直した群の方で高くなっていた。

 ゼチーアリバロエパデールについても同様に比較検討したところ、「動脈硬化進展の抑制が期待される」を挙げた医師の割合は、リバロで15.4ポイント、ゼチーアで9.0ポイント、それぞれ見直した群の方で高くなっていた。エパデールは、3.8ポイントの増加だった。

 各薬剤ごとにみていくと、たとえばリピトールでは、見直した群で多くなっていたのは、「動脈硬化進展の抑制が期待される」(14.2ポイント)、「効果が確実」(5.4ポイント)、「効果の発現が早い」(4.2ポイント)、「高齢者でも使いやすい」(4.0ポイント)だった。

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