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新デバイス情報
クック、胸部大動脈瘤用のステントグラフト発売

2011/05/26
高志 昌宏

Zenith TX2 TAAエンドバスキュラーグラフト 近位端(写真右)と遠位端(同左)の2つでメインボディが構成される

 クック ジャパンは5月19日、胸部大動脈瘤に対する血管内治療用デバイス(ステントグラフト)「Zenith TX2 TAAエンドバスキュラーグラフト」(以下 Zenith TX2、写真)の販売を5月上旬から開始したと発表した。クック社にとってZenith TX2は、わが国における胸部大動脈瘤用ステントグラフトとして初めての製品となる。

 ステントグラフトを病変部まで到達させるFlexorイントロデューサーシースには親水性コーティングを施すとともにねじれ(キンク)に強い特性を持たせたため、デリバリー性能に優れ、ステントグラフトの位置決めが容易になった。またH&L-B One-Shotデリバリーシステムにはトリガーワイヤーリリース機能があり、湾曲した大動脈弓部にも正確な留置が可能。ステントグラフトを一部展開した後でも、最終的な留置位置の調節を行うことができる。

 ステントグラフトの近位・遠位端にあるステンレススチール製の針状の小突起(バーブ)、およびラジアル方向の固定に優れる自己拡張型Zステント構造により、デバイスが血管壁へ強固に固定されるため、留置後の位置移動のリスクが少ないという。保険償還価格はメインボディが162万円、延長用の補助デバイスが28万6000円。

 わが国で胸部大動脈瘤用ステントグラフトは、既に日本ゴアのTAG、日本メドトロニクスのTalentが発売されており、クック ジャパンのZenith TX2は3番目となる。同社では、正確な位置決めが可能でサイズバリエーションが豊富なことが、競合製品に比べたZenith TX2の特徴としている。

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