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米国心臓病学会(ACC)2011
糖尿病合併高血圧に対するARBとCCBは同等
心不全による入院はARB群で有意減少、NAGOYA HEART Study

2011/05/19
編集部

名大の室原豊明氏

 高血圧患者は2型糖尿病を合併するケースが多く、両疾患の合併により心血管疾患発症リスクは著しく上昇する。

 このような2型糖尿病合併高血圧患者に対する薬物療法として、アンジオテンシンII受容体拮抗薬ARBバルサルタンを中心とした治療とCa拮抗薬アムロジピンを中心とした治療のどちらが優れるのかを検討したNAGOYA HEART Studyから、心血管イベント抑制効果は両薬剤で同等であることが明らかになった。

 第60回米国心臓病学会ACC2011、4月2~5日、開催地:米国ニューオーリンズ)のLate-Breaking Clinical Trialsで、名大循環器内科の室原豊明氏が報告した。

 本試験の対象は、2型糖尿病もしくは耐糖能異常を合併する30~75歳の日本人高血圧患者。名古屋市およびその近郊の日本循環器学会認定の46施設で行われた。登録期間は2004年10月~10年7月。Prospective Randomized Open Blinded Endpoint(PROBE)法により、約3年間追跡した。

 なお、6カ月以内の心疾患の既往がある患者、狭心症でCa拮抗薬を投与されていた患者、左室駆出率40%未満、血清クレアチニン値2.5mg/dL以上などの患者は除外された。

 解析対象となったのは1150例(バルサルタン群575例、アムロジピン群575例)。目標血圧値は130/80mgHg未満で、投与開始用量はバルサルタン群80mg/日、アムロジピン群5mg/日とし、4週目にそれぞれ倍増、8週目以降はACE阻害薬・ARB、Ca拮抗薬を除く降圧薬の併用投与を認めた。

 登録時の平均年齢(バルサルタン群:63 vs. アムロジピン群:63 歳、以下同様)、女性比率(34 vs. 35 %)、体重指数(BMI、25 vs. 25 kg/m2)、血圧(145/82 vs. 144/81 mmHg)、HbA1c(NGSP値、7.0 vs. 6.9 %)、空腹時血糖値(147.6 vs. 142.2 mg/dL)、低比重リポ蛋白コレステロール(LDL-C、135.3 vs. 139.2 mg/dL)、血清クレアチニン(0.68 vs. 0.68 mg/dL)などに、2群間で有意差はなかった。

 また、追跡期間中のバルサルタン群・アムロジピン群の収縮期/拡張期血圧値およびHbA1c値の推移についても、有意な差は認められなかった。
 

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