
写真1 Zilverバスキュラーステント
Cook Japanは3月3日、腸骨動脈疾患用のニチノール製自己拡張ステントである「Zilverバスキュラーステント」(写真1)について、2月23日付で厚生労働省より製造販売承認を取得したと発表した。保険償還価格の決定後、4月下旬に発売する。
ZilverバスキュラーステントはCook Japanが初めて発売する末梢動脈疾患(PAD)用のステント。デリバリーシステムとして6フレンチだけでなく国内最小径となる5フレンチのものを選択可能で、それだけ穿刺部に発生する合併症のリスクを少なくできる。
対象は腸骨動脈の狭窄・閉塞。Z文字状のステントセルと、隣り合うセルを直線的に結んだ「Zセルデザイン」(写真2)と称するストラットデザインの採用により柔軟性が高い上、ステント表面の電解研磨処理などによって破損に強く優れた耐久性を持つという。