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新デバイス情報
テルモ、植え込み型補助人工心臓を4月に発売

4月に発売される「DuraHeart 左心補助人工心臓システム」

 テルモは2月17日、体内植え込み型の補助人工心臓「DuraHeart 左心補助人工心臓システム」(以下、デュラハート)を4月1日に発売すると発表した。対象は、心臓移植を必要とするような重症心不全患者など。保険償還価格は1810万円。

 会見に同席した東大重症心不全治療開発講座特任教授の許俊鋭氏は、「植え込み型補助人工心臓の登場により、心臓移植を必要とする患者が社会で生活できるようになる。こうしたデバイスが日本の重症心不全患者の治療の保守本流になる時代が、まもなく来るだろう」と話した。

 デュラハートの特徴は、ポンプから血液を送り出すための羽根車を、磁気により血液中に浮かせていることだ。羽根車の軸をなくすことにより、従来の人工心臓装置で問題だった血栓の発生を防げる。コントローラも小型化され、患者は装着中も自宅など院外で生活できる。現在、国内で承認・使用されている体外式補助人工心臓の場合、装着中は入院が必要だった。

 ポンプの体積は196mLで、推奨体表面積は1.4~2.5m2。この1機種で、身長約150~190cmの患者で使用できる。2個のバッテリで約8時間の稼働が可能。

 同社は2008年から国内4施設で6症例に対して臨床試験を行った。装着後6カ月生存をエンドポイントとした結果、エンドポイント達成率は100%だった。その後、3症例は心臓移植を実施し、3症例は現在も装着している。欧州では07年から販売されており、これまで55症例に対して使われ、6カ月生存率は94%、1年生存率は84%だった。米国では現在、臨床試験が行われている。これまで、世界中で累計170症例の使用実績がある。

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