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日本高血圧学会2010
DM合併高血圧、好ましいARB/CCBの組み合わせは
交感神経系を抑制するアゼルニジピンとの併用の方が優れる可能性

2010/11/05
宇田川 久美子=メディカルライター

坂出市立病院の大工原裕之氏

 わが国の「高血圧治療ガイドライン2009」では、糖尿病合併高血圧に対する第1選択の降圧薬は、ACE阻害薬またはアンジオテンシンII受容体拮抗薬ARB)だ。だがARB単剤で降圧目標を達成することは容易ではなく、多くの患者がARBとCa拮抗薬の併用投与を受けている。

 こうしたなか、わが国でもARB/Ca拮抗薬合剤としてバルサルタン、カンデサルタン、テルミサルタンがアムロジピンと、オルメサルタンはアゼルニジピンとの合剤として上市され、日常臨床に浸透しつつある。

 坂出市立病院内科の大工原裕之氏らは、カンデサルタンまたはオルメサルタン単剤で降圧不十分な糖尿病合併高血圧患者に対し、アムロジピンまたはアゼルニジピンを追加した際の血圧および代謝面への影響を検討。

 カンデサルタン/アムロジピンよりオルメサルタン/アゼルニジピンの方が好ましい組み合わせであるとの結論に至った。第33回日本高血圧学会総会(10月15~17日、開催地:福岡市)で、同氏が発表した。

 対象は、外来加療中の2型糖尿病合併高血圧患者300例。大工原氏らは、これらの患者をカンデサルタン8mg/日投与群(C群、150例)とオルメサルタン20mg/日投与群(O群、150例)とにランダムに割り付け、それぞれの薬剤を12週間投与した。

 次に、12週後に降圧目標(<130/80mmHg)未達成だったC群の患者にはアムロジピン5mg/日を追加(CAM群、121例)、O群で目標未達成だった患者にはアゼルニジピン16mg/日を追加(OAZ群、115例)し24週間追跡、併用前後における血圧および代謝パラメータの変化を比較した。

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