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欧州心臓学会2010
ω脂肪酸の摂取は心筋梗塞2次予防に無効
EPA、DHA、ALA添加マーガリンの効果を見たAlpha Omega試験の結果

2010/09/30
編集部

オランダ・ワーゲニンゲン大学のDaan Kromhout氏

 ω脂肪酸による心筋梗塞既往例の心血管イベント抑制作用は、既にGISSI Preveinzione試験において報告されている。欧州心臓病学会ESC2010、8月28~9月1日、開催地:スウェーデン・ストックホルム)では、GISSI Preveinzione試験のようにサプリメントという形でなく、ω脂肪酸含有マーガリンという形で摂取させて、エイコサペンタエン酸[EPA]+ドコサヘキサエン酸[DHA]およびαリノレン酸[ALA]の効果を見たAlpha Omega試験の結果が発表された。

 残念ながら同試験では、ω脂肪酸の効果は認められなかった。ESC2010のHOTLINEセッションで、Daan Kromhout氏(ワーゲニンゲン大学、オランダ)が報告した。

 Alpha Omega試験では、過去10年間に心筋梗塞既往のある4837例を以下のように4群にランダムに割り付け、二重盲検法で40カ月間追跡した。

(1)EPA+DHA+ALA含有マーガリン使用群(1212例)
(2)EPA+DHA含有マーガリン使用群(1192例)
(3)ALA含有マーガリン使用群(1197例)
(4)上記脂肪酸を含まないマーガリン使用群(1236例)

 なお、EPAとDHAは合わせて400mg/日、ALAは2g/日を摂取できるように調整された。

 1次評価項目である主要心血管イベント(致死的・非致死的心血管疾患、経皮的冠動脈インターベンション[PCI]または冠動脈バイパス術[CABG]の施行)は、EPA+DHA摂取もしくはALA摂取のどちらも、有意な減少を認めなかった。

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